鳥人類 CASE:シロハヤブサ
VR SIMULATION
これまでの技術は、結局のところ、人間の外側の話でした。
サイボーグのように、人間の身体が人工におきかわっていく想像力は以前からあれど(確かにそれらは整形や医療などの部分で達成されつつありますが)、物理的な生物としての自分の身体が存在していることが、情報の氾濫した現代において、現実を担保するものとなっていました。
自分の身体が確かにここに存在しているから、自分があって、そして世界がある、そういった世界観は20世紀の思想の大きなベースだったと思います。
しかし21世紀、VR HMDは自己の身体をアップデートしていくことを、非常にわかりやすい形で達成するに至りました。
人類はもはや、生まれたままの姿でなくてもいいのです。
この大きな可能性を前にして、しかし現状ここについてはVRChat界隈を中心に、バーチャル美少女体験をする程度にとどまっています。(はじめ美少女キャラに興味がなかった人でも次第に美少女アバターに収束していく現象には分析しがいがある部分もありますが…)
私たちはVRがもたらしたこの根源的な可能性に向き合い、鳥の身体経験をシミュレートし、一人称視点のプレーヤーの身体をハックしていくことに真摯にアプローチしました。
ジャンル | VRシミュレーション |
動作環境 | Oculus Quest 2(推奨)、1 |
プレイ人数 | 1人 |
プレイ時間 | 10分 |
プレイ方法 | APKダウンロード SideQuestストア itch.io |
DEMO MOVIE
鳥人類 CASE:シロハヤブサ
▼体験概要
コントローラーを用い、ハヤブサに身体を重ねていく
羽ばたく動作によって、ステージを飛んでいく。
飛翔の失敗や外敵の襲来を経験しながら、飛び方を覚え、世界を進んでいく。
▼メンバー
Director
林裕人 |
Yuto Hayashi
東京藝大メディア映像研究科M1, WOGO.Inc UI/UXデザイナー
web: hyasssy.tokyo
Twitter: @hyasssy
Engineer
松尾健登|Kento Matsuo
東京大学2年
Designer
藤森直希|Naoki Fujimori
東京藝術大学デザイン科2年
Sound
田中小太郎|Kotaro Tanaka
東京藝大音楽環境創造科3年
Sound
西岡たつあき|Tatsuaki Nishioka
東京藝大音楽環境創造科3年
Motion
濵田和希|Kazuki Hamada
東京理科大1年
▼開発・発表ログ
ディレクター、エンジニア、デザイナーの主要メンバーが揃い、コンセプト設計、ベースとなる飛翔システム構築。
ワールドのベーストーンと、初期操作系のプロトタイプを組み立て、プレイしてもらう。
操作系のリアリティ向上(流体力学を参照し、大幅な刷新)と、体験ストーリーの再構築を進める。
またプロジェクトの大枠ができてきたタイミングでサウンドデザイナーが2名チームにジョインし、体験の向上を図った。
前回のフィードバックを元に、ほぼリリース版の形に整え、CICイベントにて発表。
コンセプトのプレゼンテーションも行い、多くの人に体験していただくことができました。